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生まれたばかりの赤ちゃんは、両親はもちろん、たくさんの人々の愛情という“ゆりかご”の中で、
すくすくと育っていきます。そして人は長い人生を経て、いつしか年を重ね、老いを迎えます。
しかし、赤ちゃんも、老いていく人も、家族や周囲の人々の愛情に包まれて
生きていきたいと願う気持ちに変わりはありません。
私たちは、お年寄りの方たちとご家族、そして介護者の、心と心が触れ合う、
やさしい「ゆりかご」のような存在でありたいと願っています。 |
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人が人らしく生きていける環境とは、いかにあるべきか。それぞれの人に相応しい介護はどうしたらできるのか。
私たちの介護はここから始まります。たとえば、少しでも自立した生活を送っていただくために、介助一辺倒ではなく、時間がかかっても自分のペースで、できることは自分で行っていただきます。
それをやさしく見守り、サポートしながら、決して寝たきりにはしません。昼間はできるだけ屋外に出て、散歩や花を育てていただくことも、リハビリ訓練において、お年寄りとスタッフの信頼関係を重視することも、その一例です。
単なる身辺介助を超えて、お年寄りご自身が意欲と生きがいを持って生活していただけるように、私たちは、スタッフ全員で本当の介護とはどうあるべきかを日々話し合い、実行しながら、より良い介護を目指しています。 |
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私たちは、できる限り少ないご負担で、お年寄りが安心して暮らすことができる「家」として、入所者、ご家族に信頼していただける誠実な介護を常に心がけています。本来ご家族は、できることならお年寄りの介護をしたいと考えています。しかし、住宅事情や家族の生活に多大な影響を及ぼすほどの介護が必要になることで、同居が困難になることもまた事実です。
そうしたご家族が、お年寄りを安心して入所させることで、もう一度本来の家族の絆を確かめ合うことができる。それが私たち「ゆりかご」が目指す「家」のあり方です。 |
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| お年寄りは、長い人生の歴史を持っています。だからこそ私たちは、お年寄り一人ひとりの歩みをしっかりと見つめ、その人生に敬意を払ってお世話することを大切にしています。たとえば、入所にあたっては、お年寄りが若い頃に好んだ音楽、色、花などの趣味から、仕事、ご家庭、育った土地に至るまで、その感性や環境をあらゆる角度からお聞きします。より良い介護の第一歩は、まず個人史を知り、個人の人生に敬意を払うこと。お年寄りとご家族の間にいる私たちが、お年寄りに心から近くなることで、みんなの心がいっそう近づく。それも私たちの介護の原点です。 |
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